腰痛は、肩こりにつぐ国民病ともいえる整形外科的な症状です。慢性的な鈍痛から、急性の腰痛症や手術が必要なものまでたくさんあります。 整形外科的な要因がないのに痛む、心因性の腰痛もありますし、 消化器系、泌尿器系、循環器系の何かが原因となる内臓性の腰痛もあります。腰痛が起きた場合には、まずはドクターに診てもらって、ほかの因子も確認しま しょう。
腰痛を起こす方は、座り仕事、立ち仕事どちらにもいらっしゃいますが、特徴として同じ姿勢が長時間続く方に多くみられることから、日常の姿勢が影響してい ることがわかります。後ろを振り返りづらい、前に曲げにくい、床に座ると脚を伸ばしているのがつらい、ウエストが太いのが気になる・・・などがみられる と、腰椎の湾曲が減っていたり、背骨にゆがみがある現れであることも少なくありません。まずは、リセットコンディショニングを実施し、楽に感じるようでし たら寝る前の習慣にすることをお勧めします。もっと詳しく知りたい方は→何歳からでもカラダはもっと楽になります!「40歳50歳からの若くなる身体」
【腰のリセットコンディショニング:腰椎クルクルトントン】
寝ているときに腰が浮く、寝ても疲れが取れないという方は、腰周りの筋肉の緊張が続き硬くなっている可能性があります。就寝前に行ってぐっすり眠れるようでしたら必要なリセットだということです。
①仰向けに寝て、膝を立て、膝とじておきます。
②合わせている膝を腰幅くらいに小さくユラユラと振ります。
③両膝をあげ、ももの裏に手を入れ、膝を小さく自分の方へ引き寄せます。
④慣れてきたら、膝をするように脚を交互にも動かしてみましょう。
【実感!】
仰向けになったときに腰が床に近づいていたり、腰がすっと楽に感じられます。
【腰のアクティブコンディショニング: アブブレス】
息を吐くことに意識をむけて、お腹を帯状に包んでいる「腹横筋(ふくおうきん)」がうまく働くようにしていきます。
①仰向けになり、膝を立て、両手はウエストのあたりにおいておきます。
②息を吸って、口から息を吐きながら、手でウエストを縮めるようなイメージで筋肉の動きをサポートします。息を吐ききると違う筋肉が働きやすいので、60~70%くらいを吐くようにしましょう。
【実感!】
お腹が少し引き締まっていたり、腰が楽に感じられたり、背すじがのびたような感じがあれば、腹横筋が働いている証拠です。